私達の身体の免疫システムには二つの仕組みがあます。人にもともと備わっている「自然免疫」と、もう1つは「獲得免疫」です。ハシカやおたふく風邪などの免疫で知られているように、この免疫は1回感染すると体内で抗体が出来、2回目からは同じ感染症にかからない仕組みをいいます。
一方、私達の身体を動かしているもう1つの大切な仕組みに自律神経があります。私達は自分の意思で心臓や胃腸を自由に動かす事は出来ません。このように自分の意思と関係なく生命維持に不可欠な機能をコントロールしているのが自律神経です。自律神経には交換神経と副交感神経という二つの系統があり、それぞれが脳の視床下部から指令をうけて働いています。ところが、この自律神経が免疫システムと深い関わりがあることが明らかになって来ました。安保先生の理論によれば、免疫で重要な働きをする免疫細胞のなかの「顆粒球」と「リンパ球」の二つは、実は自律神経と密切な関係があり、交感神経優位の時は顆粒球の働きが活発になり、副交感神経優位の時はリンパ球の働きが活発化すると言うのです。即ち、「顆粒球=交換神経」「リンパ球=副交感神経」という図式が成立すとしています。
(参考文献「体温免疫力」講談社インタ−ナショナル出版、安保徹著)